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乳がんは、日本では女性のかかるがんの中で最も患者数が多いです。乳がんの死亡率・罹患率ともに上昇しており、早期発見と早期治療が大切です。 |
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患者さんのほとんどは、乳房のしこりを自覚されています。視触診、マンモグラフィ検査や超音波検査を用いたスクリーニングが有用です。 |
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乳がんという診断がついた場合、がんが乳腺の中でどの程度広がっているか、遠隔臓器に転移しているかについて調べる検査が行われます。 |
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乳がん治療のキーワードは「集学的治療」であり、手術、薬物療法(抗がん剤治療やホルモン療法、抗体治療)、放射線療法を組み合わせた治療を行います。 |
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早期の乳がんは、手術、そして再発を予防する目的で術後補助療法(放射線治療、薬物療法)を行ないます。手術では、乳房(バスト)の整容性を考慮した乳房温存術を推奨しています。乳房温存術を可能とするために、手術前に薬物療法を行う場合もあります。 |
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進行(転移・再発)乳がんは、薬物療法によってより長くより快適な生活が得られることを目指します。また、放射線治療や疼痛管理など、症状にあった治療方法を試みます。 |
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乳がんは、自分でも見つけることのできる唯一のがんです。普段から自分の乳房としっかり向き合い、セルフチェック(自己触診)する習慣をつけましょう。 |
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乳がんは、他の臓器の“がん”と比べて予後が良好です。手術後の定期健診も10年間になります。担当医はじめとする乳がん診療スタッフとよく相談し、患者さんと家族が十分に納得したうえで治療を受けることが大事です。 |